土井義晴さんのこの「一汁一菜でよいという提案」を知ったのはたしか数年前の報道ステーションだったと思う。
お盆には左手にご飯、右手に豪華なお味噌汁。あとは付け合わせのお漬物のみ。
それをいとも本当にお腹が空いていたのだろう女性アナウンサーが美味しそうに食しているのだ。
それまでお味噌汁を主役に考えたことなどないので戦慄が走った。
そうか!お味噌汁って主菜にしてもいいのだ!
忙しいけど必要な栄養素は取りつつ、かつ出汁のきいた温かくて美味しいものを食べたい現代人にとってはなんとありがたい発想だろう。
即この本を買った。
プロならではの見目麗しい、けど手間暇かかる料理はもう家庭にはいらない。それこそ外食でプロにお願いすればよいのだ。
汁椀には、卵やブロッコリー等の彩りのいい野菜が狭そうに肩を寄せ合ってる。
一汁一菜でも盛り付けや器次第でこんなにも美味しく感じることができる。
お味噌汁、いや食の概念さえ変わる、究極のライフハック本だ。